ブランド :
エルメスエルメスは1837年にフランスで創業されたブランドです。馬具工房からスタートし、現在では世界のトップブランドとして人気のあるエルメスです。そんなエルメスの革製品には、その製品がいつ頃製造されたものなのかがみわけがつくアルファベットがほとんどの製品に打刻されています(布製品などは無い場合もあり)。職人の手で一つずつ打刻されているものですので、製品によっては薄い場合もあったり、わかりにくい箇所に打ち込まれています。
まずはわかる範囲で表にまとめました。
【囲み】と書いてあるものは、製造刻印のアルファベットが丸〇で囲まれていたり、四角□で囲まれている年がありますので、それを記入しています。
年代 | 刻印 | 囲み | 年代 | 刻印 | 囲み |
1971 | A | 〇 | 1997 | A | □ |
1972 | B | 〇 | 1998 | B | □ |
1973 | C | 〇 | 1999 | C | □ |
1974 | D | 〇 | 2000 | D | □ |
1975 | E | 〇 | 2001 | E | □ |
1976 | F | 〇 | 2002 | F | □ |
1977 | G | 〇 | 2003 | G | □ |
1978 | H | 〇 | 2004 | H | □ |
1979 | I | 〇 | 2005 | I | □ |
1980 | J | 〇 | 2006 | J | □ |
1981 | K | 〇 | 2007 | K | □ |
1982 | L | 〇 | 2008 | L | □ |
1983 | M | 〇 | 2009 | M | □ |
1984 | N | 〇 | 2010 | N | □ |
1985 | O | 〇 | 2011 | O | □ |
1986 | P | 〇 | 2012 | P | □ |
1987 | Q | 〇 | 2013 | Q | □ |
1988 | R | 〇 | 2014 | R | □ |
1989 | S | 〇 | |||
1990 | T | 〇 | 2015 | T | 無 |
1991 | U | 〇 | 2016 | X | 無 |
1992 | V | 〇 | 2017 | A | 無 |
1993 | W | 〇 | 2018 | C | 無 |
1994 | X | 〇 | 2019 | D | 無 |
1995 | Y | 〇 | 2020 | Y | 無 |
1996 | Z | 〇 | 2021 | Z | 無 |
※1971年より以前は、1964年=囲み無しのT~1970年=囲み無しのZ(アルファベット順)
表を見ていただくと、1971年からは丸で囲まれたアルファベット順、1997年からは四角で囲まれたアルファベット順・・・かと思いきや、2014年の刻印、Rの途中から四角の囲みが無くなり2015年からは囲みがなくなりさらにアルファベット順ではなくなっている?今後はランダムなアルファベットになってくるのでしょうか・・・。2018年が刻印C、そして2019年は刻印Dのようですので、またアルファベット順になるような予感がしないわけでもありませんが・・・。
※2015年はアルファベット順でいくとSのはずですが、Sはエルメスのソルド品に刻印されているSと間違えやすいためにSを飛ばしたという説があります。
それでは実際、どんな刻印なのか写真で見ていきましょう。
エルメスの製品には製造年の刻印以外に、その製品を作成した職人さんやアトリエがわかる刻印も打刻されていますが今回は、製造年の刻印を写真で見ていきます。製品ひとつずつ打刻の仕方が違っていたり、薄かったりと職人の方たちが手作業で作り上げていることが刻印一つでもわかります。
【クロア フラップ ショルダーバッグ】
内側ファスナーベロ部分に打刻 〇の中にO=1985年製造
製造から30年以上経過していてもエルメスのオーラは健在のバッグです。
【バーキン】
クロアの裏部分に打刻されています。□H=2004年頃製造
【ベアン】
内側に打刻されています。 囲み無しT=2015年頃製造
ただし囲み無しのTは1964年にも使用されていますので、刻印以外も見ながら判断しないといけません。
【ボリード】
ファスナー終わり部分に付属するベロの裏に打刻 □F=2002年頃製造
【エールバッグ】
レザー部分の裏側に打刻 □H=2004年頃製造
【ドゴンコインケース】
内側に打刻 □R=2014年頃製造
【ガーデンパーティ】
バッグ脇側に刻印 □にP=2012年頃製造
ガーデンパーティは刻印見つけにくいケースが多い?
もともと目立たないところに刻印されているものですが
革の種類や色によって刻印がとても見つけにくい製品もあります。
革の性質によっては使用されていくうちに
刻印が薄れて消えてしまうケースも!
【スティーブブサス35】
バッグ内側脇にひっそり刻印 □K=2007年頃製造
【ボリード】
ファスナー終わり部分に付属するベロの裏に打刻 囲みなし C=2018年頃製造
囲みがないと、アトリエの場所や職人がわかる数字やアルファベットと混ざって判別しにくいですがじっくり見ればどれが製造年を表すアルファベットかわかってきます。
同じくボリードの刻印 囲みなしのA=2017年製造
ボリードはわかりやすい箇所に刻印されていますので探しやすいですね。
【カードケース“シチズンツイル”】
内側に打刻 囲みなしのY=2020年製造
このくらい間隔をあけて打刻していると、すぐ製造年刻印だと判別できます。
いかがでしたでしょうか。職人がひとつひとつ丹念に時間をかけて作り上げているエルメスの製品は、使えば使うほど革の質感もよくなり味のでてくるものが多いです。自分が使っていたエルメスのバッグを子供に、そして孫に使ってもらう・・・そんなこともできる最高級ブランドです。自分の所有しているエルメスの製品がいつ作られているものなのかを調べてみるのも面白いかもしれません。
2021年のスタンプ【刻印】がようやく判明しました。毎年2月くらいになると新スタンプの商品が入荷してきますが、今年はコロナの影響で入荷が遅れているとの情報がありました。国内ブティックで今年に入ってから購入した製品でもY刻印(2020年製)の製品が多い印象がありますが、海外では2021年製の刻印がお目見えしているようです。
2021年は【Z】ということで、順当にアルファベット順に回ってきたということになります。囲みのないZというと1970年製も同じ刻印となりますが、さすがに50年前の製品とは見間違えることはなさそうですね・・・。これから国内にもどんどん新製品が入荷することだと思います。待ち遠しいです。
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