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エルメスエルメスは、1837年に馬具の専門店としてスタートし190年近い歴史のあるブランドです。歴史は長く、これまでに数多くの製品を生み出していますがエルメスが毎年毎年型の違った新作を作るわけではなく、厳選されたコレクションを長きに渡り製作して愛されているブランドです。そして今では珍しい、6代にわたって続くファミリー経営の企業です。
そんなエルメスですが、カラーバリエーションは非常に多いことは有名です。これまでの歴史の中で数百のカラーが登場しました。定番コレクションを毎年違ったカラーで登場させている、というわけです。毎年製作される『定番色』に加え、そのシーズンごとに製作される『新色』が毎年話題となります。
昨年からのコロナ禍の影響もあり、エルメスの製品を作っている工房も大きな影響を受けていると思われます。そしてフランスから日本への製品も入荷が遅れていることと思います。
エルメスの製品は、熟練した職人がひとつひとつ手作業で作り上げることで、ブランド価値を保ってきました。経験値の高い職人は長い時間をかけて技を磨いているわけですが、後継者不足の問題がフランスで起こっています。日本でも伝統工芸に携わる職人の高齢化、そして後継者不足が長年問題となっていますが、フランスでも同様です。
そんな現状を改善するために、フランスは国をあげて動き始めました。プロジェクトを2019年10月に立ち上げ、フランス全土で専門技術職の訓練希望者を募集しました。そのプロジェクトの委員長を任せられたエルメスの代表は、ラグジュアリー産業に年間1万人雇用することを任務として掲げています。
そしてエルメスは、生産拡大を図るために2025年に大きな工房を建設する計画がたっています。エルメスはこの10年で年に1カ所ペースで生産拠点を開設していました。ここにきて、生産拠点が拡大しており、25年には大規模な工房ができるとのことです。
どんどんエルメスの製品が生産されているといわれていても、日本のブティックにはバーキンやケリーは店頭に並んでいません。日本で、もし常にバーキンやケリーがブティックの店頭に並ぶなんてことが起きたらエルメスのブランドとしての価値はどうなっていくんでしょうか。(そんなことはないと思うのですが)
生産拠点が増えても、日本で購入できるエルメスのレザーバッグは今後も増えないと予想はします。しかし、職人が長い時間をかけて修得した技術を次の世代に受け継いでいくって・・・大変なことなんですね。エルメスだけでなく、日本も途絶えさせてはいけない伝統工芸の技術などは国を挙げて残してほしいです。
2021年のテーマは『ODYSSEE(オデッセイ)』 長い冒険旅行 です。定番カラーに加え、テーマに合わせたカラーが製作されます。
早く実物を見てみたい！そんなカラーばっかりです。実物を見るのは新色などはまだまだ先になると思いますがそれまで楽しみに待ちたいと思います。今年は過去人気があったカラーの復活や、昨年から継続して生産されるカラーも多い印象です。
BOURGENとは日本語で『蕾』の意味。黄色い蕾という意味のカラーは2021SSの新色として登場。
2012年の新色として登場したことのある『ミント』が復活色として登場。まさにミントの葉のような鮮やかなグリーンです。
昨年に引き続き、ブリューブリュムが登場。BRUMEとは『霞・靄』という意味。うっすらとブルーがかった繊細で透明感を感じさせる印象のカラーです。
SELLIERとはフランス語で馬具職人という意味。落ち着いたブラウン系のカラーが登場です。この色にシルバー金具のバッグなんてとっても人気が出ると思います。
2015年に登場した『ローズコンフェッティ』。ピンクの中でも人気カラーが今年復活色として登場です。
ローズサクラも復活色として登場。ピンク系のアイテムは春先にはぴったりで、見ているだけで幸せな気持ちにしてくれるカラーです。
鮮やかなピンク系『フランボワーズ』が復活色として登場です。
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