高級時計メーカーの保証期間ってどうなってる？

時計は安いお買い物ではありません。そして機械ものです。場合によっては新品であっても、購入してすぐ不具合が生じるということも起こりえます。

そんなときに安心なシステムが各種時計メーカーの「保証期間」です。保証期間内であれば、時計が調子が悪くなったり故障した場合にメンテナンスをしてもらえます。各メーカーによって保証の内容も違っていますので確認が必要でがありますが、通常通りに使用していてすぐ故障してしまったなどと言った場合はやはり保証の対象となるケースが多いと思います。

保証期間は、意外と時計メーカーによって違います。保証期間と言えば「2年」という認識が強かった時計業界ですが近年、保証期間が長くなる傾向があります。保証期間の長さは自分たちが販売している時計に自信があるかどうかの証明でもあります。

今回はそんな高級時計ブランドの時計の「保証期間」を調べていこうと思います。

保証内容は？

保証内容は各時計メーカーによって異なりますが、

「取扱説明書にそった正常な使用方法で使用していた場合に万が一故障してしまった場合」

に無料で修理などの対応をしてくれます。つまり、故意に落とした場合や乱暴に扱っていた場合など正常な使用方法をしていないで故障した場合は保証の対象外となりますので注意が必要です。保証の内容は各ブランドで違いますのでご自分の持っている時計の保証内容は必ず購入時に確認しておいた方がよいです。

国際保証書の場合は、世界の正規取扱店でメンテナンスを受けることが可能です。

各種ブランドの時計保証期間

ロレックス(ROLEX)

ロレックスは、2015年7月から保証期間が『5年』となりました。ロレックスが保証期間を延長したことにより他の腕時計メーカーがこぞって保証期間を引き延ばしたり条件付きで延長できるような流れになってきました。

オメガ(OMEGA)

オメガは、2018年より保証期間が『5年』となりました。オメガのすべてのコレクションが5年保証となります。

ブライトリング(BREITLING)

ブライトリングは基本的な保証期間は『2年』ですが、自社ムーブメントは＋3年、そのほかのムーブメントは+2年保証期間が延長できます。最大保証期間『5年』ということになります。

カルティエ(Cartier)

2019年にカルティエは顧客向けのサービス『カルティエ ケア』を設立。カルティエの時計の国際保証期間は2年間だったところがカルティエ ケアに登録すれば、8年間まで延長できるようになりました。

リュシモングループの時計ブランドであるIWC、パネライやジャガールクルトなども自社のサイトに登録することにより保証期間が8年に延長となりました。

フランク・ミュラー(FRANCK MULLER)

フランク・ミュラーの保証期間は2年間となります。

フランク・ミュラーの保証に関しては注意が必要です。

日本国内の正規販売店で購入した場合は何の問題もありません。正規の国際保証書が発行されますので保証期間内に不具合が生じれば正規店で修理が可能となります。海外の正規販売店で購入した場合も、大丈夫です。現在、フランク・ミュラーの正規輸入代理店であるワールド通商が新品だけでなく、中古も販売しています。並行輸入品の新品を購入した場合、並行輸入品の中古を購入した場合は正規店でのメンテナンスは受けることができませんので、購入時にはその点もふまえて購入することをお勧めいたします。時計の種類によっては、正規ではない時計修理業者などで修理が対応可能な場合もあります。

また保証書がなく、お持ちのフランク・ミュラーが直営店で購入したか並行輸入品なのかがわからない場合はワールド通商のカスタマーセンターに問い合わせが可能です。その後、正規店で購入したことが判明すれば手数料はかかりますが「販売証明書」が発行されます。国際保証書の再発行はできませんが、この販売証明書を手のに入れることでご自分が持っているフランク・ミュラーの時計が正規店で購入されたものということを証明できます。

まとめ

2015年にロレックスが保証期間を5年に延長してから、他社の時計メーカーも保証期間が延長という流れになってきました。通常の保証期間はだいたい2年のメーカーが多いですが、アカウントを登録することにより+1年、+2年、+3年、+6年と延長できるというシステムがほとんどです。やはり、よりよいサービスとメンテナンスを受けるためには自身の腕時計と個人情報をセットでそのブランドに預けないといけません。

高級時計がブームの中、各時計メーカーも競争が激しくなっています。ユーザー側にとってはサービスが向上され良い事も増えていますがどんどん定価はあがり、中古相場もあがり雲上時計が増えていくばかり・・・。

保証期間が長い事も魅力ではありますが、やっぱりより安い価格で手に入れたい！というのが信条ではあります。