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ブログ本革といえば、高級品というイメージを持たれる方が多いかもしれません。
実際にハイブランドの多くが本革を使用し製品を制作しています。しかし近年では、ハイブランド以外でも手軽に手に入る製品の本革(レザー)製品も多く、身近なものとなっています。
レザー(Leather)=革製品(本革または合皮)のことですが、本革とは、その名の通り動物の革を使用し製品を作っています。そして本革は、動物ごとに呼び名が違い、また革ごとの特徴も様々です。大量生産できるものから希少性の高いものまであります。
動物の革を使用することはエコなのか、残酷なのか
という論争をよく耳にします。
動物の革を製品化するために捕獲することは禁止されていて、製品化される革の多くは食用として加工されていく過程の副産物が使用されているということになります。
エキゾチックレザーを呼ばれているワニなどの爬虫類は、希少性が高く高値で取引されていますが、乱獲を防ぐために条約で厳しく制限されています。
今日は、本革について見ていきたいと思います。
革製品で最も一般的に使用されているのが「牛革」です。みなさんが目にするレザーの多くが、合皮または本革であれば牛革の可能性が高いです。
牛の年齢、性別によって呼び名が違ったり、部位によっても風合いが違うためかなり奥の深い牛革ですので後で詳しく見ていこうと思います。
牛に次いで加工品に使用されているレザーが豚革です。「ピッグスキン」と呼ばれ親しまれています。牛革より耐久性があり薄く柔らかいという特徴があります。
∴のように見える3つの毛穴の模様が特徴です。見てわかるように通気性の良さも特徴です。
馬革はバッグや小物より、インテリアや洋服などに使用されているケースのほうが多いかもしれません。馬の部位や大きさ、加工方法などでも呼び名は違います。
「コードバーン」と呼ばれる大型の馬の尻部分を使用したレザーは高級素材として知られています。
柔らかい手触り感、繊細さが特徴の羊革です。他のレザーに比べると丁寧に扱うことを要求されるレザーですが肌ざわりの良さから人気上位の革となっています。
生後1年以内の子羊の革は「ラムスキン」と呼ばれています。CHANELのマトラッセで有名なレザーです。上質な高級レザーとして取引されています。
また「ムートン」とは羊の毛皮のことを呼びます。冬に大活躍する保温性があり綿毛のように肌触りのいい毛皮です。
シャネルのマトラッセといえば、山羊革「ラムスキン」素材が人気。「グレインドカーフスキン」通称キャビアスキンとも呼ばれている素材もマトラッセでは有名ですがそちらは牛革を使用。風合いが違うためどちらを選ぶか迷うところです。
水牛は、名前に「水」がつくように川や沼地に生息する牛です。水牛の革は水に強くカーフより厚みがあり丈夫な革です。
生息地から想像して、丈夫な革が想像できます。
鹿の革は、「ディアスキン」と呼ばれるものが有名でディアスキンは、雌の鹿で作られた革です。
「セーム革」と呼ばれる眼鏡のや貴金属、時計のふき取り用に使用されている布は、鹿の革から作られています。
山羊の革は「ゴートスキン」と呼ばれています。大人の山羊革をゴートスキン、子山羊革を「キッドスキン」と呼ばれています。
細かい繊維からできていて柔軟で軽量です。細かなシボ(革の模様のこと)や、毛穴があることも特徴です。
シェーブルとはフランス語で「山羊」を意味する言葉です。エルメスでは、「シェーブル」、「シェーブル ミゾール」と呼ばれる山羊革は定番コレクションに使用され定着しています。
手触りは柔らかく、経年とともにやわらかくなり艶を帯びる素材です。牛革と一味違う風合いが人気です。
様々な色に染色された山羊革を重ね合わせて裁断。裁断部分を利用して作っている素材「ヴィブラート」はエルメスらしい繊細で品のある素材です。
クロコダイルとは「ワニ革」。ワニやトカゲなどの爬虫類の革は希少性が高くエキゾチックレザーと呼ばれています。斑(フ)と呼ばれる鱗の模様が揃っていればいるほど価値が高いと言われています。
乱獲を防ぐためにワシントン条約で厳しく捕獲を制限されています。
フランスの女優ジェーン・バーキンは、自分の名前のついたエルメスのバーキンに「バーキン」と名付けるのをやめてほしい!と訴えるというニュースが依然ありました。
バーキン氏は、エルメスのクロコダイルのバーキンを制作するためにワニが養殖場で残酷な殺され方をしていることを知って、自分の名前をバッグから取り下げるよう要求しました。
エルメス側は養殖場の調査や、今後の管理を徹底することを約束しバーキン氏と和解。しかし、ワニの養殖場の動画はセンセーショナルなものがありました。
表面が短い毛で毛羽だったレザーをよく目にすると思います。ベロア、スエードなどが起毛系のレザーですがこのレザーってどう違うのか、意外を知りません。一見みただけでは違いもわからなかったりしますが、調べてみるとあれ、意外と違う!?
おもに豚革の裏面をバフがけ(ヤスリがけ)したもの。毛は短め。
おもに牛革の裏面を起毛させたもの。毛はスエードよりも長めが特徴。
おもに牛革の表面をバフがけ(ヤスリがけ)したも。
鹿革の表面をバフがけ(ヤスリがけ)したもの。牡鹿(buck)の革を使用している。
一見違いがわからないものもありますが、そもそも起毛させているのが表面と裏面の違いがあったなんて驚きです!
本革の世界は、奥が深い・・・。
エルメスやシャネルを始め、ハイブランドのレザーコレクションは高品質なレザーを使用し製作されています。熟練された職人の技が発揮されたコレクションたちは、世界中で愛されています。
そんなひとつひとつ手作業で作られた製品の多くは、経年しても魅力は色あせることなく次の世代に受け継がれていきます。特に本革を使用した製品は正しい保存方法と、手入れによって何十年も利用可能が実現します。
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